2代目ジムニーの登場は、1981年フルモデルチェンジしてSJ30(サンマル)型になりました。SJ30は大幅に改良され、オンロードでの乗り心地もよくなり当時の乗用車に近づきました。2代目ジムニーのボクシーなスタイルが現行のJA64/74型ジムニーがオマージュしていますよね。
エンジンはSJ10(テン)型の水冷2スト3気筒359CCをキャリーオーバー。日本ではこのころ急激に姿を消した2ストエンジン搭載の最後のモデルの1台でした。
1986年についに4ストエンジンのJA71(ナナイチ)型がデビュー。
水冷3気筒543CC+ターボエンジンを搭載し、2ストエンジンのSJ30(サンマル)と併売していましたが、1987年最後の2ストと言われたSJ30(サンマル)型が生産終了となったタイミングでJA71(ナナイチ)型にインタークーラー装着モデルが追加された。ジムニーが2ストエンジンから4ストエンジンに世代交代した時期です
★SJ30、JA71とも(中古車相場は35万円~100万円以上)エンジンパーツの純正部品の廃盤が進んでいます。SJ30は社外のパーツで対応できますが、JA71のエンジンのオーバーホール、リビルトエンジンの供給が困難な状況です。中古エンジンも品薄なのでしっかりメンテして大切に乗っていただくと嬉しいです。
1990年には、軽規格変更に合わせてエンジンが657CCに排気量アップしエクステリアはそのままに前後のバンパーを大型化したJA11(イチイチ)型に進化。排気量アップの効果は絶大で、トルクが増えより一層乗りやすくなりました。現在でもオフロード性能は一級品で人気のモデルです。1992年にジムニー初となるオートマ車が追加されたことで、女性ユーザーの心もつかんでいったのです。
★中古市場では(相場20万円~100万円以上)高値で取引されています。
程度やコンデションは車両価格に比例しますので慎重な検討をお勧めします。安価な個体は整備・修理が必ず発生します。年式違いの部品が付いてることも多いです。比較的耐久性のあるエンジンですがターボ車ということもあり距離を走っているエンジンは注意が必要です。タイミングベルト、テンショナー、ウォーターポンプ、クランクシャフト及びカムシャフトの各オイルシール交換は必須です。定番のフェンダーパネルのサビは綺麗にリペアできますのでそれほど神経質にならなくて大丈夫です。
軽自動車クラスで唯一本格的な4WDの道を突っ走っていたジムニーですがパジェロミニが市場に投入されました。予期せぬライバルの登場に急遽アップデートしたJA12(イチニイ)/JA22(ニイニイ)型を1995年に発売。洗練された街乗りができるよう、オフロード寄りのリーフスプリングを捨てコイルスプリングに進化。オンロードでの乗り心地や操作性が大幅に向上しました。
※(JA12はF6Aエンジン搭載、JA22はK6Aエンジン搭載車です)
さらに、4ナンバー(貨物車登録)のみのジムニーに5ナンバー(乗用車登録)も選べたことで、ジムニーは乗用車メインのモデルになりました。
★リーフスプリングにこだわらなければ、中古市場ではJA11より手に入れやすいモデルです。(中古相場40万円~100万円以上)JA12はレア度が上がり台数が少ないです。JA22はオイルメンテ不足などによりエンジンの圧縮が抜けている個体が多いです。リビルトエンジン&タービンにスワップをお勧めしています。またJA22のK6Aエンジンはタイミングチェーン駆動なのでタイミングベルト交換の必要ありません。