現行のJB64(ロクヨン)/JB74(ナナヨン)型ジムニーの発表の噂は、ハスラーがデビューした2013年ころから出ていました。JB23(ニイサン)が完売してしばらく時間がたっていたので「もしかしてハスラーって新型ジムニーのこと?泣」などと心配したことを思い出します。
それから5年後の2018年に満を持して4代目としてお披露目されました。
ジムニーファンは待ち焦がれたことでしょう。
原点回帰のボクシーなボディデザイン、強化されたラダーフレームにエンジン縦置きのFRレイアウト。副変速機付きパートタイム4WDの歴代からの伝統を受け継いだ本格クロスカントリー4WDそのものです。スズキの軽自動車の主力であるR06A型エンジンにインタークーラーターボを装着しジムニー用にチューニング。ハイブリッドではないガソリンエンジンとして搭載されたことでジムニーファンの気持ちを裏切らないスズキの心意気を感じます。さらにタイヤが浮くような対角線スタックするシーンでは、電子制御でブレーキをコントロール。まるで駆動デバイスのLSD(リミテッドスリップデフ)装着してるようなトラクション効果を作り脱出が可能となり雪道、オフロード、クロカン走行では最高のアイテムが標準装備となりました。また、ハンドルシミーの発生を抑えるステアリングダンパーも標準装備されました。新車では選べる車種が激減しているマニュアル(MT)車がラインナップされてるのも嬉しいです。 試乗した感想は、一言でいうと背の高めな乗用車に乗ってる感じで、すべてにおいて歴代から異次元ともいえる進化をしています。これなら初めてジムニー乗る方も全く違和感ないと思いますね。
また現代の車らしく「スズキセーフティサポート装着車」も選択できるようになったこともあり、今までジムニーに興味のなかったユーザー層や「ジムニー女子」というワードができるほど女性にまで人気が飛び火。今でも納車までは1年くらいのバックオーダーを抱えています。また、同時に発売された小型登録車のJB74(ナナヨン)シエラも人気があります。専用タイヤにオーバーフェンダーを装着したグラマラスなボディ。1500CCのガソリンエンジン搭載しトルク感や高速道路走行のフィーリングはJB64(ロクヨン)より上です。少し残念なのは、64(ロクヨン)と基本コンポーネントが同じなので乗車定員も4名になります。
カスタムするにあたり、JB64(ロクヨン)/74(ナナヨン)シエラともに先代のJB23(ニイサン)より若干ですが車高が高い設計になっているので、40ミリほどのリフトアップでもビジュアルがグッと良くなります。
カスタムパーツも続々リリースされていますので新車入荷時にコンプリート施工してしまうのも良し、乗りながら少しずつカスタムするのもまた楽しいです。
購入いただいたお客様が言っていたことを思い出しました。
「ハイブリッドや電気自動車になってしまう前のジムニーはこれが最後になってしまうと思って決めました。」
★中古車市場は新車の納期が掛かっているため、新車以上の高値です。
ようやく最近は落ち着いてきましたが、発売当時は新車価格に+50万円前後の相場で取引されていたこともありましたからジムニーって凄い車ですね。